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gypsy

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ジプシーは1407年にドイツで確認され1427年にパリに現れたという事なのでイタリアにも
その頃に出没しはじめたのだろう。
ジプシーといっても多種にわたり、どうやらローマにいるのはロムといわれる勢力という話だけれど
僕が初渡伊した2010年頃、ローマの街にジプシー達が急激に増え始めたそれらは、
EU加盟国外の東から流れてきたスリ集団ということだった。
そうやって違法に入ってきてはスリを行い、捕まって国外退去になって、また違法に入ってきては
スリというお仕事に励んでいる。
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最近は一見、ジプシーと分からないくらい小綺麗な格好してブランド店にも堂々と入ってくるので、
お会計の際鞄からお財布を出そうにも、鞄自体スラれて無いという事態もあるらしい。
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という訳で渡伊の際一番目を合わせたく無い人達なのだが、ジプシーと言えば
思い出す出来事も一つあった
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ローマ地下鉄A線の駅の一つにコッリ・アルバーニ駅がある。
アッピア街道に隣接し、周辺人民は移民も多く住んでたと記憶している
僕も短期でお世話になってたアパートがあっての時のことだった。
通勤には地下鉄を使ってた。
ショーペロの時以外は比較的通勤ラッシュめいたものは無いし、またあっても2.3本見送れば
空いてる電車に乗れるという訳だ。
その日もいつものように、ラッシュを避けスリにも会わないよう誰もいないホームの端に一人座ってると、狙ってきたかのように僕の横に座ってきた人物がいた。
暗がりでも直ぐにジプシーの子だと分かったが、物乞なのかスリなのかわからないが直ぐに電車も来るだろうしスられても困るものは持っていない。
案の定、2ユーロくれだの物乞してきた。いくらNo と言っても引き下がらないので、おかしいなと思いその子を見た。
年の頃は10から12才才くらい痩せっぽちのジプシーの女の子。
Tシャツがめくれ露出されたその子のお腹は大きく膨れ上がり、妊娠中期といったところだった。
ジプシーは国外退去を未然に防ぐ為、女の子をわざと妊娠させるらしいと聞いたことがある。
ここイタリアは中絶禁止でカトリックの国  妊娠した人間を国外退去させると法にふれるらしい。
僕もバカな好奇心が芽生え5ユーロ払うから写真を撮らせてくれというと、10ユーロなら良いとその子はふっかけてきた。
高すぎると言ったら、その子は天を指差し聞き取れない言語で「神がどうのこうの〜」と言っていた。
言い合いになってどちらも引かなく、終いには僕もその子も疲れてしまった。
数秒の沈黙あと、救いの電車が到着した。
僕は何も言わず5ユーロを渡した。女の子もそれを受け取りさっきまであんなに10ユーロにこだわってたのが、急に写真を撮ってもいいよ というジェスチャーをしだした。
写真も撮らずに電車に乗り込んだ僕を、びっくりした顏でその子は見送っていた。
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翌日、コッリ・アルバーニ駅から地下鉄に乗ると昨日のその子も乗ってきた。
バツが悪いなぁと思い知らん顔してると、
一人一人にお決まりのフレーズを言いながら猜疑的に物乞してたその子は、僕を見つけると満面の笑みで
挨拶してきた。
びっくりして僕も挨拶したけど、まさかジプシーの女の子と心が触れ合うことがあるとは思ってもみなかった。



by takujiotsuka | 2015-11-28 18:37 | Photo Gallery | Trackback | Comments(0)

Ghetto

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旧ユダヤ人街ゲットー地区。
まさに中世の雰囲気がそのまま残ってる場所で、人間さえも中世時代からタイムスリップしてきたみたいだった。
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そんな昔の趣が残ったままなので、映画のロケ地でも時々使われてるという事です。
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2010年、初渡航時には何の予備知識がないもんで、狭〜い路地を抜けてここ
ゲットー地区にたどり着いた時は驚きとなんだか懐かしい気持ちになった。
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2010年の渡航時は土地勘もなく、また移動手段もよくわからず炎天下の下ひたすら歩いて映像素材を集めてた。
ツーリストがギャーギャー騒いで真実の口に手を入れてる横で、熱中症なりかけで座り込む事
もあったり、ヘロヘロになってこのゲットー地区を見つけたものだから本当に嬉しかったのを覚えている。
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そして忘れもしないのが、マルチェロ劇場前で演奏してたユダヤ人男性。
炎天下で真面目にアコーディオンを弾いてたのが印象深かったので、撮影を頼んでみたら
快諾してくれた。
仕事用のムービーを回し終わり、チップも多めに渡して写真も撮らせてもらった。
レンズを通して見えたユダヤ人男性の僕を見抜く目は、今まで誰とも感じた事のない感覚だった。
世の中凄いやつもいたもんだと、シャッターを切ったら今度はカミナリみたいのが僕の脳天を直撃した。
それは何かの啓示のようだった。
熱中症の後遺症ではないだろう...多分。
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そしてゲットー地区は僕のMy Favorite Placeになっている。



by takujiotsuka | 2015-11-16 21:20 | Trackback | Comments(0)