acqua2

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2014年12月のことだった。
ローマ滞在時、この年の冬は事務所に寝泊まりしてたのだけれど、暖房器具は気休めのヒーターくらいで何せ部屋の中は寒い。
その為、就寝時はワインを煽ってダウンを着たまま眠ることが必須となっていた。
また、この年は何やら水回りの故障がやたら多く、トイレの給水タンクに水が溜まらなくなったり、
給湯器が故障してシャワーが使えなくなったり散々だった。
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僕が行った大概のイタリアの街は旧市街と新市街に分かれてて、住人はインフラ整備が整ってる新市街に移り住み、観光客は遺産を見に旧市街へと繰り出すという縮図が出来上がってるが、ローマに関しては街全体が旧市街の為、建物の景観は美しく保たれてはいるが、生活においては配管など老朽化が進み実情は上記のように結構大変だったりする。
その日も翌日の撮影に備え12:00前には就寝したと記憶している。
夢うつつの中、「ドーン」という音が聞こえた。
嗚呼、きっとクリスマス前で浮かれたイタリア人が花火でも上げてるんだろうと思い、ゆっくり眠りについていった。
事務所のマンションを出るとすぐにbarがあり、珍しいいことにカラオケが設置され観光客が歌ってる事が暫しある。そしてマンションの地下は近所のストリップ劇場のトイレと繋がってるらしく深夜遅くまで重低音が鳴り響いてる。
そういう訳で日常的に騒音には慣れてるので、その日も何かの音が鳴ってるくらいだったのだが、何かおかしい。
ふと足がベットからはみ出してた。これで飲みかけのグラスを足で引っ掛けて倒してしまうことがある。
足に水が触れて今回もやってしまったと寝ぼけてたが、様子がおかしい。
洪水だ!と瞬間的に飛び起きた。
先ほどから聞こえる「シャー」という音が現実味を帯びてくる。
床上浸水20cmというところか?停電になって全く目視出来ない。
明かりが欲しい!水没してるi phoneを引っ張り出した。
携帯の明かりを頼りに隣の浴室を慌てて覗いてみる。原因はシャワーの給湯器が見事に壁から剥がれ落ち、配管から勢い良く水が噴出してる。
こんな状況何かの映画で見たなぁって頭の片隅で過ぎったが、題名を思い出してる場合ではなかった。
i phoneの電池残量は残り僅かだったが、電話でなんとか助けを呼んだ。到着まで1時間。
噴出してる水をなんとかしなければ、と同時に玄関を開けて大声で叫んだが誰も気づいてくれない。
捥げたホースを利用してなんとか風呂桶に水を流すことができたのは良いおもいつきだった。
風呂桶にみるみる水が溜まっていくがそこから溢れ出ることはなかったからだ。
徐々に冷静さを取り戻す事は出来たが、水との格闘で憔悴しきってたのだろうか、ホースを持つ手に力が入らない。
やっと助けが来て元栓を止めることができたのは午前2時を過ぎていたと思う。
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やはりイタリアってのは石の文化である訳で1週間もすると多少臭いは残るが、
何もなかったように乾いていたのは驚きだった。
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床に置いていたCANON70mm~200mmは水没してご臨終を迎えましたが、
Domkeに入れてた機材は無事でした。
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by takujiotsuka | 2016-02-07 14:46 | Photo Gallery | Trackback | Comments(0)