今週はイオンシネマ シアタス調布に赴いて、3/15公開映画『デューン 砂の惑星 PART2』を観てきました。
前作から3年経ち、あれから一体どんな続編を作ったのか、評判の声に耳を攲て様子を伺っていました
聞こえてくる声は上々で、これなら見るに耐え得る映画と判断し、5日経って見ることにしました。
しかし3年も経ってる映画の続編です
しっかりとおさらいしなければ話について行けません
ちょうどYou Tubeとアマプラでパート1を放送してたので両方見てみました
You Tubeはデビット・リンチ版で、当時cutされたシーンを再編集したロング・バージョンです
どちらかというと、私はデビット・リンチ版『デューン 砂の惑星 』が好みです
リンチ版にはモノクロバージョンが存在し、これだけでも私の心はデビット・リンチに傾いてしまいます。
さてデューン・パート2ですが、メガホンをとったのはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督で、SF映画の傑作『メッセージ』を制作しました
他には『灼熱の魂』『ボーダーライン』と最近では『ブレードランナー2049』を撮り、ハリウッドで成功を収めています。
『灼熱の魂』の頃からアイディアが面白い監督だと思ってましたが、映像詩人というよりはエンタメを意識した職人という気がします
職人というのは創造性を感じないので、名人と言っておきましょうか。
今回のPART2、上映時間はなんと166分と長い!
極端に言えばリンチ版『デューン 砂の惑星 』で観たお話の部分40分くらいの所を、2時間40分で見せて行くというモノ
長いし間延びしてる あまり必要ないシーンが多過ぎる 初見はそんな気がしました。
ただ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督もPART2を制作するに当たって、相当研究した形跡が見られます
特に日本のアニメ 宮崎駿とジブリを研究したのではないでしょうか
世界観は『風の谷のナウシカ』そっくりですし、闘いというエンタメ非日常 もののけ姫でみられた様な主人公の成長
その両輪を描くことを意識したように感じます
実際『風の谷のナウシカ』は『デューン砂の惑星 』に影響を受けており、アニメとして可視化されたナウシカの世界観を、
ヴィルヌーヴ監督はリアルな星の話として提示した、というのが正しい気がします。
ある意味『デューン 砂の惑星 』という、いわくつきの作品を任された天才ですから、冒険をするのは目に見えてます
その高みである本作を、ではどういう風に観るのかが問題になってきます
2Dなのか3Dなのか それとも4DX、、、今回はIMAXにしました。
IMAXとは通常の35mmから70mmに拡張したフィルムを使用し、高精細の映像を記録したモノです
またスクリーンのアスペクト比も関係してくるので、上映できる映画館が限られます
しかし、専用空間によってサラウンドシステムと映像の相乗効果を楽しむことが出来るのです
という理由で、今回はIMAXで『デューン 砂の惑星 PART2』を観ることにしました。
朝8時30分上映にしては人が結構多い気がしました
映画に没頭する為の仕掛けが身体を覆います 迫力の映像体験 針の音さえも聞こえるというサラウンドシステム、
視覚と聴覚が休まる暇はありませんでした。
結果、最高の時間を楽しむことが出来ました
ただ一つ言うとすれば、ストーリー終盤までの流れは文句の付けようがありません
が、革命前夜が全てを通して一番静かだと、ある詩人が言ってたのを思い出します
今回の映画に限って言えば、最終決戦前夜はひとしえぬ静寂に包まれてる筈なんです
静寂からの合戦の声、怒涛、嵐、喝采 そういったリフレインが無かったのが残念です
サラウンドシステムに気をとられ過ぎたような、、そんな気がしました。
ヴィルヌーヴ監督は昨今の中東戦争やウクライナ・ロシア戦争のようなリアルさを追求しています
そこを求めるなら戦闘だけでなく、あるがまま人の日常の姿を描くべきでした
私のイメージでは『アラビアのロレンス』で見られる とんでもない数のエキストラ etc,,,
という訳で、、、やっぱり詩人ではなく名人だったかな、とは思います。
しかし、お金払って観るべき映画なのは確かです
主人公ポールとオースティン・バトラー演じるフェイドとの一騎討ちは、久しぶりに手に汗を握りました。
その後、TOHO府中に移り、通常盤デューンを観てきました
2回目は意外とすんなり物語に没入出来ました。
『デューン 砂の惑星 PART2』オススメ!な映画です。
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by takujiotsuka
| 2024-03-23 06:49
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